治療法を知りたいあなたに
医療的対応には、病気によって運動療法、薬物療法、手術療法があります。その症状に応じて対応は異なってきます。排尿障害の種類および程度によって、全ての治療法が最善のものとなりうることを知っておいて下さい。対応が遅れると、膀胱機能の異常が進行し、その治癒に時間がかかるようになるので、早めに医師に相談しましょう。
尿失禁の種類:腹圧性尿失禁(診断名:真性腹圧性尿失禁)の治療法
①基本は前回ご紹介した骨盤底筋群体操です。
②この体操を継続して行い、3ヵ月後に効果が認められない場合。
a)もう一度骨盤底筋群の確認をして下さい。
b)専門医にご相談下さい。
c)過活動膀胱による切迫性尿失禁を合併している場合(混合性尿失禁)は尿失禁治療薬の内服が有効です。
d)内因性括約筋不全によるタイプの場合は専門医にご相談下さい。
用具類による対応策
●体操の効果が現れるまで、外出や運動の時には、軽失禁用ショーツや失禁量に応じたパッド、防水パンツ・メッシュパンツを着用すると安心です。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など