泌尿器科の頻尿検査ってなにするの?をわかりやすく医師が教えます

普段からおしっこの悩みを持っているものの、なかなか病院にいけていない。

だけど一度は検査してもらいたいと思っている方も多いはず。

しかし泌尿器科と聞くと、「痛いことされそうで怖い」「性器みられるのではないか….と抵抗があり躊躇してしまう」そんな不安を持っている方もいるでしょう。

そこで、頻尿の検査は一体なにをするのか? 病院へ行く前に皆様が安心して診察に進めるよう神楽岡泌尿器科が検査方法を紹介します!

おしっこの悩みは人に話しにくいことなので、専門家の方に相談してみるのが一番安心できます。

病院受診を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

頻尿の検査は「問診と尿検査」が基本

『尿検査のコップには底に○の印が付いていますよ!黄色の透き通った尿で、そこの○印が見えれば綺麗な正常な尿って事』

基本的に頻尿だからこの検査をする!といった決まった項目はないです。

ですが、主に頻尿で悩む方にする検査は、「問診と尿検査」。尿検査しただけで原因はある程度特定できます。

痛い検査や、触診など皆さんが恐れることはよっぽどの原因がない限りありませんのでご安心ください。

では、具体的に問診ではどんなことが聞かれるのか、尿検査ではなにがわかるのか説明していきましょう。

※診察方針に関しては、神楽岡泌尿器科を軸にお話ししております。他院受診の際は、主治医の判断となりますので、検査方法は異なることがございます。その点は予めご了承ください。

問診

  • 症状はいつから?
  • 普段の飲水量、排尿量はどのくらいか?
  • 漏れるのか?出づらいのか?
  • いきんで排尿排便をしていないか?
  • 水分摂取量

などを詳しく伺います。

特に、僕が問診で大切にしていることは「おしっこの仕方」。

私は長年、おしっこに悩む患者さんを見続けてきて、薬を飲んでも、頻尿の原因である疾患の手術をした後でも「おしっこが近くてね〜。」と訴える患者さんが多いことに疑問を抱いていました。

なぜ、疾患とは無関係におしっこの悩みが起きてくるのでしょうか。

それは、その人が子どもの頃からずっと続けている「排尿の習慣、おしっこについての考え方」にあります。

不自然なおしっこの習慣や考え方を改善していくだけで、おしっこの悩みがスッキリ解消できる患者さんがたくさんいます。

私は、この結果を旭川の患者さんにとどまらず、全国の皆さんに伝えたいと思っています。

尿検査

尿検査は、腎臓病や膀胱尿管尿道の炎症や出血、糖尿病や内分泌疾患などの病気の可能性を調べることができます。

また、心臓病や肝臓病、ストレス、妊娠の兆候も尿で知ることができるので尿検査は万能な検査。

尿検査の中には「尿沈渣検査」もあります。

尿沈査検査とは、尿を遠心かけ、沈澱した赤血球や白血球、尿酸結晶、細胞、細菌血漿などを顕微鏡でみて原因を特定します。

この検査では、どこから出た血なのかも全てわかる検査です。当院は、患者さんには、来院時に採尿をお願いし精査しています。

ちなみに、おしっこが「小便」と言われるのは、大便のように、体の健康状態を知るバロメーターのお便りの役割があることにあります。

尿をみただけで多くのことがわかってしまうのですよ!

 

場合によっては「腹部超音波検査」もします

超音波(エコー)とは、人には聞こえない高い周波数の音波。この高い音を臓器に当て、跳ね返ってきた音を画像に表す検査です。

身体の様子を鮮明に知ることができるので原因を精査できます。

超音波は体に優しいので、子どもや妊娠中の女性でレントゲンを使用できない方、残尿感や痛みが強い方、結石がある方、婦人科系の疾患の方に使います。

もちろんこの検査に痛みはありませんのでご安心してください。

 

お尻に指をいれる「直腸診」は基本しません

男性に限り、前立腺が腫れていたり、炎症などの疑いがある場合は、直腸診をする可能性はあります。

自分で触れない部分なので、触診で自覚してもらうこともありますが、基本的に行いません。ペニスや陰嚢内容など、自分でチェックできる部分はその様子を質問、基本セルフチェックをしてもらいます。

する場合、事前に患者様には許可をとりますのでご安心ください。

 

まとめ

頻尿で病院受診をためらっている方に、安心して診察に進めるよう頻尿の検査方法についてご紹介しました。

神楽岡泌尿器科では、基本的に「問診と尿検査」を行っています。症状によっては、追加して検査する場合もございます。

頻尿にお悩みの方は、一度診察を受けて原因を特定し安心材料にしていただければと思います。

北海道旭川市にある神楽岡泌尿器科は、「排尿のかかりつけ医」になることを目指し、患者本位で、気軽に緊張せずに受診していただける病院づくりを目指しています。

「オシッコのことで悩んでいる」「気持ちのいいオシッコについて知りたい」という方は、院長による無料メール相談も行っておりますので、まずはお気軽に疑問点や懸念内容をご相談ください。

病院まで来られない方々にも往診で対応可能です。患者さんご本人だけでは無くご家族の方々からのご相談にもお答えします。

子どもが大好きな渋谷院長先生はどんな人?

 

【著作・メディア掲載など】

  • 2014年 『「気持ちいいオシッコ」のすすめ』(現代書林)刊行
  • 2016年 『現代の赤ひげ 医療最前線の名医9人』掲載
  • 2016年 『週刊新潮』(10/27 号)掲載
  • 2020年 『メディアあさひかわ』(4月号)掲載
  • 2020年 『メディアあさひかわ』(5月号)掲載
  • 2021年 『メディアあさひかわ』(5月号)掲載