私もオシッコの悩みを抱えていました!ホームドクターとして「誰にも相談できない」辛さに寄り添います

子どものお世話が大好き!私が泌尿器科の道を選んだ理由

私は自分が子どものころから、子どもが好きでした。

小学校高学年のころから新しく入った1年生の世話を焼いていたりしたので、担任の先生からは「お前は将来、先生になればいいよ」と言われたものです。

医学部の学生のころは、小児科の医師になりたいと思っていました。

しかし小児科の専門医になるということは、難病に苦しむ子どもたちの主治医になるということです。

ときには小さな命の終わりに立ち会わなければならないのは当然ですし、それに動じることなく現実の仕事に立ち向かっていかなければなりません。

それは自分にはとても無理だと感じ、小児科医はあきらめたのです。

そして、子どもも診ることができ、患者さんが希望を持てる診療科、患者さんが死に至る疾患が少ない診療科ということで、泌尿器科を選択しました。

 

学生時代に経験したオシッコの悩みと精神的な辛さ……

オシッコの悩みは、本当に老若男女、誰にでも起こるものです。

それは生死を分けるほどの大きな問題に発展することは少ないものの、患者さんにとっては相当つらいもので、誰にも言えない大きな悩みとして抱え込まれがちです。

実際に頻尿、尿もれ、排尿障害といった症状は、とても不安です。私も学生の頃に尿道炎や前立腺炎を患ったことがあり、つらく情けない気持ちを味わった経験があります。

排尿が気持ち悪いことで、こんなにも精神的にダメージを受けるのかと思い知りました。

また、私は小学5年生までおねしょをしていましたから、お母さんに連れてこられる子どもたちの情けない、恥ずかしい気持ちがよく理解できます。

泌尿器科の開業医として患者さんを診ていると、そんなふうに患者さんの気持ちを受けとめて治療をしていかなければならないということが痛いほどよくわかります。

一般的には、「医学的に病気と認められる状態がなくなればOK」「大きな病気の可能性がなければOK」というのが医師の立場・考え方だと思います。

しかし私は根っからの世話焼きなのか、病気うんぬんの前に、患者さんの困った状態をなくしていくこと、病気の予防をしていくこと、その大切さを理解していただくことが自分の役割ではないかと考え、どうしたら患者さんにわかってもらえるのかを最大のテーマに日々の診療を行っています。

そういう意味で私は、自分が老若男女の相談役となれる泌尿器科への道を選択し、開業医となったことは正解だったと思っています。

 

泌尿器科の暗いイメージを変えたい!

泌尿器科は、かつては性病科のような暗いイメージがあり、おおっぴらには受診しにくいところでした。

自分の町の泌尿器科ではなく、電車で二駅くらい先まで遠征して受診するのが当たり前、という感じだったのです。

繁華街の裏側通りのビルにひっそりと開業しているのが泌尿器科、そんなイメージでした。

現在の泌尿器科は、そんなことはありません。明るくて清潔感のある、きれいな泌尿器科クリニックばかりです。

健康常識が浸透して、一般的に泌尿器科という診療科が行っていることの理解も進み、多くの患者さんが普通に受診されるようになっています。

それでも、耳鼻咽喉科や眼科と同じように屈託なく受診できるかというと、患者さんにとっては必ずしもそうでもない部分はあると思います。

私はそんな泌尿器科を一般内科のかかりつけ医のような存在にまで、患者さんに近いものにしていきたいと考えています。

 

「ちょっと相談してみよう」と思える身近な存在でありたい

泌尿器科の症状や疾患は家族のすべての世代に関わっているので、泌尿器科のホームドクターを持つことはとても意義深いことです。

泌尿器科のホームドクターがみなさんの身近にいると、患者さん本人が「受診しなくちゃ」と思い立って来院するだけでなく、たとえばお母さんが

「最近、うちのおじいちゃんトイレばっかり行くようになったわ。〇〇先生のところに行くように言ってみよう」

と行動を起こすことができるようになります。

あるいは結婚前の女性が

「過活動膀胱かもしれない」

と思ったときも、子どものころからよく知っている泌尿器科の先生がいれば受診をためらうことなく早期治療が可能になりますよね。

私は、そのような泌尿器科の家庭医(ホームドクター)を目指しています。

 

おわりに

泌尿器科はオシッコトラブルの問題だけでなく、性病、ED、性機能障害、男性不妊症、あるいは性器やセックスに関する悩みなど、誰にも相談できない内容も扱っています。

人に言えない悩みを抱え込んでいると「これで人生終わり」みたいな気持ちになってくるものですが、安心して受診できる泌尿器科を持っていれば、そこで呆気なく解決してしまうことが多いのです。

 

「気になる症状や不安があるが、受診に踏み出せない」「忙しくて病院に行く暇がないが、早く安心したい」という方は、院長による無料メール相談も行っておりますので、まずはお気軽に疑問点や懸念内容をご相談ください。

病院まで来られない方々にも往診で対応可能です。患者さんご本人だけでは無くご家族の方々からのご相談にもお答えします。

 

【著作・メディア掲載など】

  • 2014年 『「気持ちいいオシッコ」のすすめ』(現代書林)刊行
  • 2016年 『現代の赤ひげ 医療最前線の名医9人』掲載
  • 2016年 『週刊新潮』(10/27 号)掲載
  • 2020年 『メディアあさひかわ』(4月号)掲載
  • 2020年 『メディアあさひかわ』(5月号)掲載
  • 2021年 『メディアあさひかわ』(5月号)掲載

 

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