おしっこで悩んでいる方、このような症状で困ってはいませんか?
- 何度もトイレに行きたくなる
- 排尿時、排尿後に痛みがある
- 膿が出る
- 排尿後も残尿感がある
実はこのような悩みを抱える方が、泌尿器科を訪れるきっかけになることがあるのです。
特に「残尿感と排尿後の痛み」を同時に抱えてしまっている方は日常生活に影響がでるので不安になりますよね。
そこで、北海道旭川市の神楽岡泌尿器科が、残尿感と排尿後の痛みがあるに考えられる疾患をご紹介します。
治療方法や再発予防のトレーニングについても解説しているため、お困りの方はお役立てください。
残尿感と排尿後の痛みがある時に考えられる疾患
残尿感・排尿後の痛みは、性別で考えられる疾患が異なります。
また、残尿感と排尿後の痛みが、それぞれ別の疾患が原因になっている可能性もあるため、症状・性別ごとに考えられる疾患をご紹介します。
残尿感と排尿後の痛みがある時に考えられる疾患 | ||
女性 | 男性 | |
残尿感 | 過活動膀胱・更年期・骨盤性器脱 | 前立腺肥大・慢性前立腺炎 |
間質性膀胱炎・神経因性膀胱(パーキンソン病や糖尿病など) | ||
排尿後の痛み | 性感染症(性器ヘルペス・クラミジア尿道炎・淋菌性尿道炎など)・尿路結石 | |
残尿感+排尿後の痛み | 膀胱炎 | 尿道炎・包皮炎 |
残尿感・排尿時の痛みを感じる理由の多くは、炎症です。
男女問わず、排尿にまつわる尿管・尿道・膀胱などに炎症が起こっている可能性が高いですが、炎症が起きている場所については、性別によってなりやすい箇所が異なります。
例えば、女性なら膀胱、男性なら前立腺で炎症を起こしている可能性が高いですが、他にも性感染症の可能性も考えられるでしょう。
他にも、膀胱周辺で知覚異常が起きていたり、血流不足によって膀胱が上手く伸縮できずに残尿感が出てしまう場合もあります。
いずれにしても残尿感・排尿後の痛みは、疾患が原因の場合が多いのです。
【治療方法】残尿感と排尿後の痛みがある場合
残尿感と排尿後の痛みがある場合、女性なら膀胱炎、男性なら尿道炎や包皮炎の可能性が高いです。
それらの主な治療方法は、抗生物質の内服・塗り薬による治療になります。医師によって治療方法は異なるので、主治医と事前に相談し合いましょう。
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どうしても気になる。日常生活をどう過ごす
残尿感や排尿後の痛みが気になったとしても、いきなり病院に行くには時間の調整も心の準備も足りませんよね。
病院に行くまで、つらい症状を抱えながら日常生活をどう過ごすべきかを紹介します。
よくある事例が、排尿後の痛みを恐れトイレに行きたくないから水分摂取を控えること。
多くの患者様からこんなお悩みを聞きますが、水分を多く摂取して排尿を我慢しないでください!
炎症の原因である菌を排出させるには水をたくさん飲んでトイレに行った方が良いのです。
繰り返さない!再発予防のための「おしっこトレーニング」
排尿後の痛みや残尿感を抱えながらのトイレはストレスにもなってしまいます。
1度排尿トラブルを体験した方は、「2度とならないようにしたい!」とお考えでしょう。そこで、残尿感や排尿後の痛みや繰り返さないために有効なおしっこトレーニング「快感おしっこ」をご紹介します。
快感おしっこトレーニングとは、小さい頃から身についた排尿の不自然な習慣を繰り返すことで、中高年になりおしっこに関するトラブルに悩まされます。その習慣を改善していくトレーニングのことをいいます。
私は神楽岡泌尿器科を開業して15年以上になりますが、現場で様々な患者様を診ていく中でこの考えにたどり着きました。
不自然な排尿習慣を改善するだけで、おしっこの悩みもすっかり解消される方を何人も診てきました。
その方法をこちらでお伝えします。
快感オシッコトレーニング①水分摂取を意識して、チビチビと飲む
頻尿に悩んでいる方にまず挑戦してほしいトレーニングは、1日2リットルの水分摂取です。頻尿の方は水分摂取を避けがちですが、尿路である「尿管→尿道→膀胱」の健康を保ち、膀胱を鍛えて頻尿を抑えるためには、1日2リットルの水分摂取が大切です。
快感オシッコトレーニング②:しっかり溜めてから出す
2つ目の快感オシッコトレーニングは、おしっこをしっかり溜めてからトイレに行く習慣をつけることです。
個人差は当然ありますが、人の膀胱の最大容量は約500ml程度で、尿意を感じ始めるのは約150ml程度と言われています。快感オシッコの方は、1回300mlで1日6〜7回、約2リットルのオシッコがでることになります。
排尿日記テンプレートを使用し、たっぷりとおしっこを溜めてからトイレに行く習慣をつけましょう。思ったよりも少ない量でトイレに行っている方は、尿意を感じてからまずは10分間だけ我慢してみるところから始めるといいですね。
快感オシッコトレーニング③:いきまないでする快感オシッコ
実は、おしっこをしている最中にお腹に力を入れてオシッコをしている方が多いんです。
いきまなくても、膀胱に尿がたまると尿意が生まれ、膀胱が自然に収縮し尿道括約筋がゆるんで自然に尿が排出されます。
よく「おしっこは気持ちが良いものだ」とききませんか?気持ちの良い爽快感が得られるおしっことは、自然に尿が排出される「快感おしっこ」が出来ている状態のことです。
快感オシッコの習慣を身に着け、頻尿を治しましょう。
とはいっても、水を1日に2リットルも飲むのは難しいですし、おしっこの量を測れと言われても習慣にするには時間がかりますよね。続けるコツをまとめた実践的なおしっこトレーニングの仕方をまとめた記事もご覧ください。
【実践編】効果的な頻尿改善トレーニング「快感おしっこ」を紹介
まとめ
排尿に関するよくある疑問「残尿感と排尿後の痛み」がある方に、どのような疾患・病気の可能性があるかをご紹介しました。
治療方法や再発予防トレーニングについても解説しているため、ぜひ繰り返したくない方は「快感おしっこトレーニング」を取り入れてみましょう。
神楽岡泌尿器科では院長直通無料メール相談も行っているので、困っていることがあれば気軽にご相談ください。
また、こちらの著書で、より詳しく快感オシッコの習慣についてお知らせしているため参考にしてみてくださいね。
著者:渋谷秋彦
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など