まずは関心を持つことから
現在、エイズ(AIDS・後天性免疫不全症候群)の問題は世界が抱える最も大きなテーマのひとつです。
2007年未で約3320万人のHIV感染者およびエイズ患者が世界中でこの病気とたたかっています。
日本でHIV感染者・エイズ患者数は増加しており、2007年では新規感染者は1500件と4年連続して1000件を超え、それまでの感染者数が15000を超えました、この増加は都市部だけではなく、地方においても同じような傾向があります。
エイズとHIV感染は同じではありません
エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)とは
Acquired(後天性) Immune(免疫) Deficiency(不全) Syndrome(症候群)
遺伝が原因ではなく、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することで、病原体への抵抗力が十分に機能しなくなりその結果、引き起こされるさまざまな症状の総称です。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)とは
Human(ヒト) Immunodeficiency(免疫不全) Virus(ウイルス)ウイルス
ヒトに感染し、病原体への抵抗力を働かないようにしてしまう病原体のことです。
エイズはHIVに感染することによっておこる
HIVは免疫のしくみの中心であるヘルパーTリンパ球という白血球などに感染します。そして、からだを病気から守っている免疫力を破壊していきます。
HIVに感染してもすぐエイズを発病するわけではない
HIVに感染すると、通常6~8週間経過して血液中にHIV抗体が検出されます。感染から数週間以内にインフルエンザと似た症状が現れることがありますがこの症状からはHIV感染をしているかどうかを確認することはできません
HIV検査を受けて初めて感染の有無を知ることができるのです
気になる方はまずは検査を受けてみましょう、早期発見が発病を遅らせることに繋がります。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など