1.性行為による感染
性行為による感染はもっとも多い感染経路です。HIVは主に血液や精液に多く含まれいます。
HIVは感染者に血液、精液、膣分泌液から、その性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通ってうつります。
2.血液からの感染
HIVが存在する血液の輸血や覚せい剤などの薬物の回し打ちによる注射器具の共有によって感染します。
日本での献血された血液は厳重な検査によって安全が確保されています。
しかし、輸血用血液は現在の技術ではきわめて稀とはいえ感染の可能性を完全には排除しきれていません
3.母子感染
母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳による感染例もあります。
日本では母親がHIVの治療薬を飲むことや母乳を与えないことで、赤ちゃんへの感染を2%以下に抑えることができます。
HIVは誰もがかかる
HIVは誰もが感染するもの、そして感染しやすい行動があるということです。日本では感染経路のほとんどが性行為です。感染しやすい行為をすれば、だれでもうつる可能性があり、他人ごとではない自分の問題であると考えることが大切です。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など