【大人の常識】HIVとエイズとは③ 検査内容と検査の流れ

●HIV検査とは

HIV検査は、エイズ(後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスであるHIVに感染しているかどうかを調べる検査です。HIVに感染すると、体内でHIVが増え、HIVに対する抗体が産生されます。
HIV検査は、血液の中にHIVに対する抗体の存在を調べる「抗体検査」が一般的ですが、早い時期からの感染を見つけるために、HIVが増殖しはじめた時点でウイルス遺伝子を調べる「核酸増幅検査(NAT検査)」やHIVを形成するタンパク質を調べる「抗原検査」、抗体と抗原が同時に測定できる「抗原抗体同時検査」があります。


参照元:【HIV検査横断マップ】

●HIV検査の流れ

HIV検査は、最初に「スクリーニング検査」を行い、陰性であれば「HIV検査陰性」となります。陽性になった場合は、引き続き「確認検査」を実施し、確認検査で陽性であれば「HIV感染」、陰性であれは「HIV検査陰性(スクリーニング検査の偽陽性)」となります。スクリーニング検査の陽性には、HIV感染による「真の陽性」と、HIVに感染していないのにも関わらず、非特異反応により陽性となる「偽陽性」も含まれているため、確認検査は必ず行わなければなりません

参照元:【HIV検査横断マップ】

●HIV検査のウィンドウ期

HIV感染初期には、血液検査では陰性となり、感染していることが検査では分らない時期があります。これを「ウインドウ期(ウインドウピリオド)」と言います。
HIVに感染すると、4週間後くらいから血液中でHIVに対する抗体が検出されるようになり、感染から4週間以内に抗体検査を受けた場合は感染していても陰性となる可能性があります。

参照元:【HIV検査横断マップ】

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