●HIV、エイズって?
HIV・エイズの話しは皆さんご存知の方も多いと思います。しかし、実際にどんな病気なのか、真実をご存知でない方も多いのでは無いでしょうか?
HIVとエイズは同じ病気だと思っていませんか?
実は違うのです!
・HIVとは
HIVとは、人免疫不全ウイルスのことで、私たちの身の回りにある様々な病原体から身を守ってくれているリンパ球やマクロファージ(CD4陽性リンパ球)等の免疫細胞に感染するウイルスのことです。つまり、このウイルスが感染することで免疫力が低下してしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。(HIV:Human Immunodeficiency Virus)
・エイズとは
エイズ(AIDS)とは、後天性免疫不全症候群のことで、HIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性リンパ球)などに感染した結果、免疫に大切な細胞が体の中から減少していき、普段は感染しない病気にもかかりやすくなります。この免疫不全による状態をエイズといいます。(AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome)
●HIVは性感染症の一つです
性感染症(STI:Sexually Transmitted Infection)とは、セックスなどの性的接触によって感染する、ウイルスや細菌によって起きる病気のことです。
HIV感染により発症するエイズ以外にも、薬の投与によりすぐ完治できる性感染症は沢山あります。
また、性感染症は無症状であることも多く、感染の自覚が無いあるいは症状が軽く気づかないこともあります。自覚が無いままに大切なパートナーにうつしてしまう可能性もあるのです。
病気の早期完治及び不安の解消をするためにも、すぐ専門医に相談することが重要です。
性感染症には以下の表のようにたくさんの種類があります。
参照元:【HIVは性感染症の一つです】
性感染症は、早期治療が重要です。
疑いがある方は、すぐ病院に行きましょう。
●HIVとエイズの症状とは
・HIVの症状
HIVには2つの経過期間が有ります。それは急用期と無症候性キャリア期です。
急用期とは、HIVに感染すると、感染後2週間目から4週間目くらいの間に、HIVが体内で急激に増殖を始め、免疫に必要な細胞(CD4陽性リンパ球等)が破壊されていき、身体に様々な症状が出る期間のことを言います。。
この時期の症状としては、発熱・のどの痛み・だるさ・下痢など、風邪やインフルエンザに似た症状に伴い、筋肉痛や皮疹などが出る場合もあります。
いずれも通常は数日から数週間で症状は自然に消えてしまいます。
無症候性キャリア期とは、急性期を過ぎた後、何も症状の出ない時期が数年から10年程続く期間のことを言います。
ただし、この期間は個人差があり、15年経過しても症状が出ない人もいれば、感染から2年程でエイズを発症する人もいます。
この時期は自覚症状がないので、HIVの検査を受けない限りHIVに感染していることが分かりません。
症状が出なくても、体内ではHIVが増殖を続けており、免疫細胞(CD4陽性リンパ球等)の低下により免疫力は徐々に低下していきます。ある程度まで免疫力が低下すると、寝汗や長期に続く下痢、理由のない急激な体重減少などの症状がでたり、帯状疱疹や口腔カンジダ症などの病気にかかりやすくなったりします。症状がない期間でもHIVを感染させる力があります。気が付かないうちにパートナーへHIVをうつしてしまう可能性があります。
・エイズの症状
無症候性キャリア期の経過に伴い、免疫力の低下により健康な人なら感染しないような病原体による日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害などの様々な病気にかかるようになります。
厚生労働省では、エイズ診断基準として23の疾患を指定しており、その中のどれか1つでも発病した時点でエイズ期となります。
▼エイズ診断基準における23の疾患▼
参照元:【厚生労働省HP】
参照元:【HIV感染からエイズ発症まで】
●HIVに感染したかも…どうしよう?
自分がHIVに感染した可能性がみられた場合、以下の内容が頭をよぎるのではないでしょうか?
・HIV、エイズって治るのだろうか
・周りに知られたくない(パートナー、友人、同僚)
・周りに知られないで、病気を治したい
・自宅で検査ができるキッドはあるのだろうか
・病気にかかってたら、やってはいけない行動はどんなことだろう
・治療費ってどのくらいかかるのだろう
上述した内容以外にも、まだまだ不安なことがあると思います。
不安を解消するには、先ず専門医に相談することが先決です。
自己流の治療は危険です。インターネットの情報だけで対処したあまりに、症状を悪化させた例も沢山あります。
また、エイズとは全く関係ない類の性感染症の可能性もあります。
不安になるのはわかりますが、自分がどんな病気になっているかを知ることが重要です。
しかし、性病に関することは、恥ずかしくて相談しづらい方がほとんどだと思います。また、仕事が忙しくて夜遅くでないと連絡できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのような方は、当医院の”無料メール相談”にご相談下さい。とにもかくにも、性病が疑われる何かしらの症状がでたら、どんな手段でもいいので専門医に相談するよう行動してください。
どんな病気でも早期発見が解決の鍵です。
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より詳しく知りたい方はこちらの記事もご確認ください。
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【HIV・エイズの基礎知識】
【まずは感心を持つことから】
【HIVは性感染症の一つです】
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など