どんな症状が出るの?
性器に赤いブツブツや水ぶくれ、潰瘍ができます。
●女性の感染部位
外陰と膣の入り口に見られます。患部は子宮頸部に及ぶこともあります。
●男性の感染部位
亀頭(ペニスの先端)、包皮、陰茎体部に最もよく見られます。
他に、多くはありませんが、男女共に肛門、お尻、太ももにみられることもあります。
初感染の症状は重く、再発は軽い症状ですみます。
初感染・再発とは・・・
初感染は、初めて単純ヘルペスウイルスに感染した場合で、症状が強いのが特徴です。
再発は、初感染後に体の奥に眠っていたウイルスがいろいろなきっかけで暴れだすものですから他人からうつったものではありません。初感染に比べると症状は企画的軽く、再発の回を重ねる度に症状は軽症化していきます。
<<初感染の特徴的な症状>>
1)セックスなどで感染してから2~12日間で発症します。
2)ひりひり感、むずかゆさ、灼熱感、痛みなどを感じます。
3)赤いぶつぶつができ、水ぶくれになり、それが破れて潰瘍を形成します。
4)激しい痛みがあります(女性は排尿時に痛みを伴います。)
再発の前にはサインがあります
再発の特徴
再発のきっかけ
肉体的な原因
免疫を低下せせるもの、局所的に損傷を起こす者など人によって異なります。
(例)
・疲労
・他の性器感染症(局所の皮膚領域を冒す)
・月経
・アルコール多飲
・強い日光への暴露
・免疫低下状態(体の免疫が正常に機能しない状態)
・長時間のストレス
・紫外線
・セックスによる皮膚の摩擦や損傷 など
精神的な原因
長時間のストレスが度重なる再発を引き起こすことがあります。
再発した結果としてストレスや不安を経験することもよくあります。
治療の方法は?
抗ヘルペスウイルス薬を使用します。
初感染時の治療
重症のときや全身的な症状がある時は、入院して治療を行います。治療には抗ヘルペスウイルス薬を使用しますが、点滴静注薬や飲み薬などを、症状や状況に応じて使い分けます。
再発時の治療
初感染時と同様に、抗ヘルペスウイルス薬を使用します。飲み薬や塗り薬などを、症状や状況に応じて使い分けます。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など