患者さん相談内容
年齢 : 50代男性
症状 : おしっこをしても、消えない残尿感、そして、足の付け根あたりの右ソケイ部の痛みによる生活の支障を感じられて来院されました。
先生の診断
右ソケイ部痛の大きな原因の一つに前立腺の炎症があり、この患者さんも同じ病態でした。
ただ、この患者さん、以前にも前立腺肥大症で薬物治療をしていたのですが、ご本人の判断から、お薬治療の拒否という流れがあり、1年ほど治療していない期間がありました。
先生の回答
今回も以前と同じようなお薬の治療で、患者さんはきちんと改善したのですが、当院では、 こういった患者さんに、治療の継続とそのモチベーションの維持にも取り組んでいます。
患者さんの生活を理解してよくお話しなくてはいけませんので、非常に難しい部分もあり ますが、こういった取り組みへのチャレンジと工夫も大切だと思っています。
今後はスマートフォンなどの普及もあるので、プライバシーに配慮した情報の共有や発信で、 患者さんがモチベーションを高め、体の変化や病気のほったらかしのない環境を整えればと 考えています。今後とも、ブログやサイトの情報もぜひチェックしてください。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など