・トイレが近くなった
・排尿に時間がかかる
など尿に関するトラブルは男性の場合、50歳を過ぎたころから増えてきます。
尿トラブルの原因は「前立腺肥大症」がよく知られていますが、前立腺肥大症に伴って起こることの多い「過活動膀胱」も近年問題視されています。
中高年男性の尿トラブルの原因となる「前立腺肥大症」と「過活動膀胱」の症状や治療について4回にわたってご紹介いたします。
最終回の今回は症状の悪化を防ぐ日常生活での工夫についてご紹介いたします。
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日常生活での工夫
これまで「前立腺肥大症」、「過活動膀胱」の症状などについてご紹介してきました。
今回は、症状の悪化を防ぐ、日常生活の工夫をご紹介いたします。
特に血行が悪くなると、前立腺に影響を及ぼし、症状が悪化しやすくなります。血行をよくする生活を心がけましょう。
●適度な水分をとる尿のトラブルがあると水分を控えてしまう人がいますが、あまり控えてしまうと脱水になる可能性もあります。適切な量をとるようにしましょう。
●アルコールを控えるアルコールは飲み過ぎると、トイレが近くなります。また、前立腺がむくんで尿道を圧迫することもあります。適量(※1)を心がけるか禁酒しましょう。
●刺激の強い食事は避ける辛いものや刺激の強い食べ物は、結構の流れを悪くしやすいので控えましょう。
●禁煙喫煙は血行を悪くします。禁煙しましょう。
※1:アルコールの適量…ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合程度
●便秘を防ぐ便秘していると、直腸にたまった便が尿道を圧迫して尿を出しにくくしたり、膀胱に影響を及ぼしたりします。食物繊維を多くとる、運動をする、ストレスを解消するなどして、便秘しないように注意しましょう。
●薬に注意一部の薬の中には、症状を悪化させるようなものがあります。薬を服用する際はかかりつけ医に相談しましょう。
●座りっぱなしを避けるジム仕事やドライブなどで長時間、座り続けていると、骨盤内の結構が悪くなります。ときどき立って体を動かしたり、歩いたりしましょう。
気になる症状は医師に相談を!
「前立腺肥大症」は、きちんと治療すれば通常通りの生活を送れるようになります!気になる症状がある場合は、まずは泌尿器科医師にご相談ください。
当院では院長による無料メール相談を行っております。
早期の治療こそが、スムーズな回復へと繋がります。
病院に行く時間がなかなかとれない方もまずは一度ご相談ください。
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【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など