50歳以上の男性5人に1人がかかっていると言われている前立腺肥大症。
「尿が出にくい」「尿がためられない」「残尿感がある」などの症状をもち、悪化すると「閉尿」など尿路全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
当院でも前立腺肥大症の受診やご相談を数多く受けてきました。やはり、皆さん気にされるのは「どんな薬を使うのか」ということ。ペニスに大きく関わっているので色々と考えてしまうものです。
そこで今回は、前立腺肥大症の治療に使われる3種類の薬について解説します。正しい知識を身につけて、安心して治療に望んでくださいね。
前立腺肥大症の治療に使われる薬は3種類
前立腺肥大症を治療する薬は数多くあります。代表的なものとしてよく使われているのが「α1受容体遮断薬」と「抗男性ホルモン薬」です。また、症状を和らげるために「漢方薬」などもよく使われています。
それぞれの特徴や効果についてご説明します。
α1受容体遮断薬
この薬は、前立腺と尿道の筋肉の緊張を緩めることで、尿を出しやすくする薬です。
メカニズムとしては、交感神経の受容体である「α1受容体」を遮断し、交感神経刺激が末梢血管に届くことを抑制します。そうすることによって、ピンッと張っている尿道の筋肉を緩めることができるのです。
抗男性ホルモン薬
これは、前立腺肥大症の発症に関わっている「男性ホルモン」の作用を抑えて、前立腺を小さくするお薬です。
吐き気や食欲不振、性欲低下などの副作用が現れる場合がございます。
漢方薬・植物エキス製剤
前立腺の炎症を抑えたり、前立腺肥大症の症状を和らげます。詳しいメカニズムはわかっていません。
これら3種類の薬を図で表すと次のようになりました。
少しでも不安がある方はご相談ください
「トイレが近い」「急に尿意を催す」「排尿後も尿が残っている感じがする」など尿のトラブルは前立腺肥大症が原因となっているかもしれません。
前立腺肥大症や治療方法について詳しく知りたい方は、お気軽に当院までお問合せください。
医療法人 神楽岡泌尿器科
北海道旭川市神楽岡5条5丁目1-25
電話:0166-60-8580(月・火・木・金 9:00~12:30、14:00~18:00/木・土 9:00~12:30/日・祝 休診)
メール:kaguuro@gmail.com(当院院長、渋谷秋彦に直接届きます)
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など