お酒と上手に付き合う②アルコールと生活習慣病

全5回でご紹介しますお酒と上手に付き合う方法について、前回は①お酒との付き合い方をご紹介しました。今回はお酒好きの方も気になる【アルコールと生活習慣病について】ご紹介します。

②アルコールと生活習慣病

アルコールと生活習慣病

大量の飲酒を続ける生活習慣は、さまざまな生活習慣病を引き起こします。
脂肪肝、肝炎、肝硬変といった肝機能障害はもちろんのこと、すい臓炎、糖尿病、高血圧、動脈硬化症、心臓疾患、脳血管障害など、全身のあらゆる病気の原因になるといっても過言ではありません。がんについては、特に咽頭がん、口腔がん、食道がん、大腸がん、乳がんなどは大量飲酒と強い因果関係が指摘されています。お酒の飲み過ぎで病気にならないように、日ごろの飲酒を適量に保ちましょう。

さらに、定期的に健康診断を受けるなどの一次予防を心がけましょう。
また、すでに病気に罹っている方は、治療に際し、アルコールを制限する必要があります。体の状態をみて、必ずかかりつけの医師や管理栄養士の指示にしたがいましょう。

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アルコールと薬

お酒と薬をいっしょに飲むと、薬の種類によっては体への影響が強くあらわれることがあります。薬もアルコールと同じく肝臓で分解されるため、肝臓には二重の負担がかかることになるのです。結果として長時間、体に薬の影響が残ることになり、場合によっては生命にかかわる事態になることもあります。
特に睡眠剤、精神安定剤、糖尿病の薬などをお酒といっしょに飲むことは避けましょう。また、胃薬の中にはアルコールといっしょに飲むとアルコールの分解を弱めてしまうものがあります。
薬は必ずお水または白湯で服用しましょう。

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