お酒と上手に付き合う①お酒との付き合い方

今回から全5回に分けて、お酒と上手に付き合う方法について、たまに耳にするものの意味がよくわからない用語や病気の紹介等も含めて、下記の項目ごとにご紹介したいと思います。

①お酒との付き合い方
②アルコールと生活習慣病
③アルコールと高尿酸血症(プリン体マップ付)
④アルコールと糖尿病
⑤特定保健用食品と機能性表示食品とは

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①お酒との付き合い方

お酒は、楽しい時間を与えてくれたり、食事を引き立たせてくれたり、その人によって付加価値を与えてくれるものです。しかし、飲み方を謝ると健康を害したり、疾病を悪化させたりしてしまう危険もあります。お酒との付き合い方を知ることで、自分にあったお酒の取り入れ方を見つけていきましょう。

適量とは?

適量には個人差があり、同じ人であってもその日の健康状態によって酔い具合が異なるため、一概にいうことはできません。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度であるとされています。このくらいの量であれば、ほどよくお酒を楽しめるというわけです。とはいえ、お酒に弱い方、女性や高齢者であれば、この基準よりも少なめを適量と考えましょう。

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<酒類別の純アルコール約20gの目安>

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ただし、以下のようなことに留意する必要があるとされています。

  1. 女性は男性よりも少ない量が適当である
  2. 少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い人では通常の代謝能力を有する人よりも少ない量が適当である
  3. 65歳以上の方は、より少量の飲酒が適当である
  4. アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である
  5. 飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない