高血圧の仕組みと治療についてわかりやすい全18問のQ&A形式でご紹介いたします。
ご自身やご家族の健康維持に是非お役立てください。
今回は、「Q2 なぜ高血圧を治療しなければいけないのですか?」をご紹介いたします。
【過去記事一覧】
Q1 血圧とはなんですか?
Q2 なぜ高血圧を治療しなければいけないのですか?
高血圧を放置していると、脳血管疾患(脳卒中)や心疾患など
いのちにかかわる重い合併症を引き起こす危険があるからです。
高血圧と診断されても治療を受けていなかったり、血圧管理が不十分である方がとてもたくさんいます。
これは痛い、苦しいと行った自覚症状がないため、
普段の生活に不都合がなく高血圧を軽くとらえているからではないでしょうか。
高血圧治療の目的は合併症の発症予防や、病気の進行・再発を抑えることです。
日本人の死因の2位と3位である心疾患と脳血管疾患の発症に高血圧が深く関与しています。
症状がなくても今からしっかり血圧管理をしていれば、将来起こりうるこれらの病気を少しでも防ぐことが出来ます。
血圧と動脈硬化
血圧が高い状態が続くと次第に血管壁は厚くなり、柔軟性を失って、もろくなっていきます。
これが動脈硬化です。
動脈硬化が進むと血管内にコレステロールがたまり(プラーク)、その上に血栓ができて血液の流れが悪くなったり、詰まったり(心筋梗塞)、過度な圧力がかかって突然血管が破れてしまったり(脳出血)します。
これらは、命が危ぶまれる一大事です。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など