腎硬化症とは
硬化が進み、腎臓に運ばれる血流量が減少します。腎硬化症は血流量が減少することによって腎臓が萎縮し、硬くなった状態です。
良性と悪性があり、良性は徐々に経過しますが、硬化が進むにつれて腎臓の機能も低下し、慢性腎不全に移行することもあります。
動脈硬化が進むと他の臓器の動脈硬化も進んでいる為、心筋梗塞や脳卒中などを合併させる恐れがあります。
悪性は急激に血圧が上昇し、最低血圧が120mmHg以上になります。
症状は頭痛、視力障害、倦怠感、吐き気、血尿、たんぱく尿、出血などがみられ、治療をしなければ腎不全や心不全をおこして危険な状態になります。
治療法
共通して必要なのは血圧のコントロールです。
現在は、以前に比べると降圧剤治療が進歩したので、早期治療することで予後は良好ですが、腎不全を起こしている場合は透析療法を行います。
他にも食事療法として高血圧やむくみなどがあれば、塩分摂取を減らさなければいけませんし、たんぱく尿が出ているときは、たんぱく質を多く含む食品を制限しなければいけません。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など