腎尿管結石とは
腎尿管結石とは、腎臓や尿管に結石ができる病気です。
約8割はカルシウム結石ですが、リン酸マグネシウムアンモニウム結石や尿酸結石、シスチン結石などもあります。
腎尿管結石は近年増加傾向にあり、日本人の20人に1人は一生の間に経験するといわれています。
小児には滅多に起こりませんが、20~50代の人に多く発症します。特に男性に多く発症し女性の二倍ほどあります。
腎尿管結石には、結石ができた身体の部位により「腎杯結石」「腎盂結石」「尿管結石」「膀胱結石」および「尿道結石」などに分けられます。
これらの結石の中で、「腎杯結石」「腎盂結石」を合わせて「腎臓結石」、「腎結石」と呼んでいます。
「尿道結石」は「尿路結石」とも呼ばれます。
症状
腎臓にできる結石は、それ自体では自覚症状は出ませんが、これが尿管に落ちると、疝痛発作と呼ばれる強烈な痛みを発します。
痛みは長くは続かず、1時間くらいで沈静化するのが普通です。
結石が尿管内を移動すると疝痛発作が繰り返されます。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など