ネフローゼ症候群とは
腎臓がいろいろの病気で障害を受け、尿中に多量のタンパクを出し、そのために体のタンパク質が少なくなり、全身の浮腫が出ます。
これらの病態をネフローゼ症候群といいます。
原因は種々の慢性腎炎ですが、その腎炎の原因もいろいろあります。
ネフローゼ症候群の症状
全身の浮腫で、顔や手足がむくみますが、これは疾患がかなり進行しないと気づかないようです。
健康診断でタンパク尿を指摘されて病気に気づく方が多いようです。
タンパクが尿中に多く出るために、尿が泡立ちやすくこのために気づくこともあります。
ネフローゼ症候群の治療法
病態や原因疾患に応じて異なります。
食事療法:減塩、低タンパク食を中心とします。
薬物:ステロイドがまず使用されます。
そのほかに、利尿剤、免疫抑制剤、腎性高血圧に降圧剤としてACE阻害剤などステロイド療法では、経口剤と注射を併用したパルス療法も行われます。
糖尿病による腎症でのネフローゼ症候群では、ステロイド療法が出来ないので、治療が難しい場合が多いようです。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など