【速報】猫の平均寿命がのびる!?腎臓病を治す最新研究とは

みなさん、猫はお好きですか?

新型コロナウイルスで“おうち時間”が増え、現在は空前のペットブームが到来しているようです(参考)。そのなかでも猫は、犬と並んでいまだに根強い人気があります。YouTube動画でも爆発的に登録者数を伸ばしているのも、やはり猫関連が多いようです。

そんな猫ですが、一般的な平均寿命は家飼いで約15年ほど。もともと猫は腎臓が弱い生き物といわれ、多くの猫が晩年に腎臓病を患ってしまうといわれています。

しかし実は、そんな猫の“宿命”を覆す驚くべき最新研究があるのです!今回は猫の寿命をのばす最新研究を紹介するとともに、腎臓という臓器の基本的な働きや、人間がなりやすい病気についてみていきます。

【この記事がおすすめできる人】
  • 猫を飼いたい、すでに飼っている
  • 猫の病気について知りたい
  • 「猫の寿命がのびる」というトピックに興味がある
  • 腎臓の働きについてあまりよく知らない
もくじ

人間にも応用?猫の寿命をのばす腎臓病治療とは

東京大大学院医学系研究学科疾患生命工学センターの宮崎徹教授は、猫が腎臓病に苦しむ原因を追求し、猫の血中にはある物質がないことがわかったといいます。

人間や犬にはあるのに、猫が持っていない物質……その名も「AIM」。これはたんぱく質の一種で、腎臓に溜まった老廃物(ごみ)を解消し、腎臓の負担を軽減する働きがあるといわれています。

つまりAIMを持たない猫は、腎臓に蓄積された老廃物を取り除くことができないため、やがて腎臓が壊れてしまうのです。

そこで宮崎教授らは、猫にAIMを投与する薬の開発を計画。成功すれば、猫の平均寿命の2倍、すなわち30年にまでのびるといいます。

現在は新型コロナウイルスの影響による資金繰りの問題で、プロジェクトは一旦停止中とのこと。

資金難を克服し、何とかプロジェクトを再開できるよう、日本だけでなく、海外にも働き掛けています。その一環で、「猫が30歳まで生きる日」(時事通信社から8月刊行)を書きました。AIMがネコと人間にどんな未来をもたらすのか、できるだけ多くの人に知ってもらいたいと考えています。

引用:「ネコの宿命」腎臓病の治療法を開発 寿命が2倍、最長30年にも 東大大学院・宮崎徹教授インタビュー:時事ドットコム

一日でも早くAIMの薬が完成し、世界中の猫が幸せに暮らせる日が来るといいですね!

そもそも腎臓の働きとは?基本まとめ

さて、さきほどまでは猫の腎臓の話題でしたが、人間の腎臓はどうなのでしょうか。腎臓の基本的な働きは、猫も人間も変わりません。多くの猫が腎臓病で苦しんでいるように、わたしたちにとって腎臓は非常に大切な臓器です。

果たして腎臓には、どのような機能があるのでしょうか?「昔学校で習ったことはあるけれど、すっかり忘れちゃった」という方は、ぜひいま一度、腎臓の基本を復習しましょう!腎臓のことを理解すれば、いまのうちに生活習慣を改めて病気を予防することができるかもしれません。

腎臓の機能①老廃物(ごみ)や塩分を体外に出す

腎臓の最も基本的な働きといえば、体内をめぐっている不要なものを尿によって排出するという機能です。腎臓は血液をろ過することで、体に必要な栄養は血液に戻し、不要なものだけをこし出してくれます。

腎臓の機能②血圧・体液量を調整する

腎臓は、血圧や体液量を調整するという重要な役割も担っています。血液中の塩分・水分量を調整することで、血圧の状態に柔軟に対応したり、体液量を調整してむくみを解消したりしています。普段から高血圧の人は、腎臓に負荷をかけてしまいますので、腎臓を壊してしまわないためにも、塩分の摂りすぎには注意しましょう。

腎臓の機能③血液がつくられる中枢

血液がつくられる“場所”は骨髄ですが、血液をつくるように命令を出すのは、実は腎臓なのです。腎臓が弱ると血液が不足し、貧血を招く恐れがあります。

腎臓の機能④カルシウムの定着を図る

腎臓は、骨の維持・成長に欠かせないカルシウムを吸収させる機能があります。腎臓の働きが低下すると、骨が弱くなってしまいます。

要チェック!よくある腎臓の病気

①糸球体腎炎

「腎炎」とも呼ばれ、若年期に多い腎臓の疾患です。扁桃腺炎を患ったあとに発症することも。発症年齢が高いと慢性化しやすいため要注意。

②腎盂腎炎

尿道や膀胱に生じた感染が、腎盂(じんう:腎臓と尿管の接続部)、さらには腎組織へと広がった状態を「腎盂腎炎」といいます。しばしば敗血症などの合併症を引き起こすため、ただちに抗生物質の治療を行う必要があります。尿路の通過障害がある場合は、その解消が必須です。

③腎不全

猫もなりやすい病気「腎不全」は、腎機能が正常値の50パーセントを下回った状態をいいます。進行すると腎臓の調節機能が失われ、そこからさらに正常値の10パーセントを下回ると人工透析が必要となります。現在は人工透析の技術が進み、長期の通院で社会復帰が可能です。

④腎結石

女性よりも男性に多く見られ、30~50歳代が最もなりやすいといわれています。痛みや不快感といった自覚症状がないケースも。結石が1cm以上で尿路の通過を妨げている場合は、外科治療が必要です。

まとめ:猫と末永く暮らすためにも飼い主の腎臓を大切に!お困りごとやお悩みは旭川の神楽岡泌尿器科にご相談ください

今回は、猫が腎臓病にかかるリスクを軽減し、寿命を2倍にのばすという最新のトピックを紹介しました。猫も人間も、腎臓の基本的な働きは同じです。わたしたちもまた、日頃の生活習慣に気を付けなければ、思わぬ病気になって体を壊してしまう可能性があります。

神楽岡泌尿器科は、北海道旭川市を拠点とする泌尿器のプロ。なかなか周囲に相談できないトイレ事情のお困りごとやお悩みを、親身に伺い、専門家として適切なアドバイスをいたします。

院長による無料のメール相談も行っていますので、まずはお気軽にご相談ください!

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