腎臓の病気について
腎臓は、老廃物を体外に出したり、体内の水分量を調節するなど、生命を維持する上で欠かすことのできない臓器です。
糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなります。腎臓の病気は自覚症状がほとんどないため気づかないことも多く、そのまま放置すれば生命の危険もあり、腎臓の働きが健康時の1割程度になると、人工透析が必要になります。
腎臓の病気を予防するためにも、ぜひ生活習慣を改善して腎臓の病気を予防しましょう。
腎臓の主な病気
糸球体腎炎
「腎炎」とも呼ばれ、若年期に多い。扁桃腺炎のあとに起こったりする。発症年齢が高い場合は、慢性化しやすいので要注意。
腎盂腎炎
尿道や膀胱に生じた感染が、腎盂(腎臓と尿管の接続部)、さらには腎組織へと広がった状態。しばしば敗血症などの合併症を引き起こすため、ただちに抗生物質の治療を行う。尿路の通過障害がある場合は、その解除が必要となる。
腎不全
腎機能が正常値の50パーセントを下回った状態。進行すると腎臓の調節機能が失われるが、正常値の10パーセントを下回ると人工透析が必要となる。人工透析の技術は進んでおり、長期間の通院、社会復帰が可能になっている。
腎結石
女性よりも男性に多く見られ、30-50歳代がピーク。痛みや不快感といった自覚症状のない場合もある。結石が1cm以上の場合、あるいは尿路の通過障害の原因となれば外科的な治療対象となる。