日帰り前立腺肥大症手術「Ho LEP」について

前立腺肥大症の最新治療(HoLEP)について

高齢化の進む今日、前立腺肥大症で治療を受けている方は多いと思われます。皆様の排尿異常(頻尿、勢いの低下、尿失禁など)は、肥大した前立腺が膀胱の出口の尿道を圧迫しているのが原因です。

お薬による治療で調子のよくなる方がいらっしゃいますが、残念ながら肥大した前立腺は薬でなくなることはなく、肥大が進行してしまい前立腺による圧迫が薬物では十分にとれない方も多くいらっしゃいます。

この前立腺による尿道の圧迫をとるためには手術的治療が必要となりますが、今回は当院で行っている最新のレーザー前立腺治療(HoLEP)を御紹介します。

現在は、前立腺肥大症の手術といえば、経尿道的前立腺切除術(TURP)といって、電気メスを用いて尿道の内側から前立腺を削り取る手術が行われています。前立腺肥大症の治療としては最も一般的なもので、ほとんどの泌尿器科病院で受けることができます。

手術後の排尿状態は早くから改善し、効果的な治療ですが、電気メスを使うため出血が必発で、数日の安静、尿道カテーテル留置が必要です。そのため、ほとんどの病院では1~3週間の入院をすすめられる様です。

最近欧米諸国で行われるようになった手術に、当院で行っているHoLEP(経尿道的前立腺核出術)があります。ホルミウムヤグレーザーという、最新機器を使っての手術です。TURPと同様に前立腺による尿道の圧迫をとる治療ですが、以前のレーザー治療や高温度治療と異なり手術後の排尿は早期に改善されます。

前立腺を削るのではなく、皮膜から剥がしとるイメージで肥大前立腺を取り去る手術です。最大の利点は、出血がほとんどないことと再発がないことで、手術後の安静、苦痛も少なく済ませることができます。

当院では、この手術の安全性をいかして、患者さんの身体的、時間的制約を少なくするために日帰り手術を行っております。手術後、夕方まで病院での観察をさせていただき、安全を確認してお帰りいただきます。

家での問題点があれば、すぐに医師に連絡がとれるようになっております。外来的に治療が行えるため、医療費の負担額も入院手術のおよそ半分で済ませることができます。

快適な排尿は、健康な生活にはなくてはならない条件です。前立腺肥大症による排尿困難に悩まされている方、お薬での治療で効果が不十分だと感じる方はぜひこの新しい治療を御検討いただきたいと思います。

こちらの記事では当院のHoLEPについてさらに詳しく説明しています。

神楽岡泌尿器科の前立腺肥大症「HoLEPの日帰り手術」について

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また、泌尿器関連の疾患は、身の周りの方には相談しづらく、ご自身で判断してしまいがちな診療科目です。早期の治療こそが、スムーズな回復へと繋がるため、気になることがある方は一度ご相談ください。