女性の尿漏れは治療できます
治せるのに、あきらめていませんか?
尿もれは、尿失禁という病気です
尿失禁とは、排尿しようと思っていないのに、意志と無関係に尿がもれてしまう病気です。せきやクシャミをしたとたん、尿がもれる、間に合わないというような症状は、決して珍しいことではありません。
日本人女性では「ほぼ毎日」尿もれの症状のある人は約50万人。「年1~2回以上」の頻度ですと、およそ600万人と推定されています。年齢があがるにつれ尿もれを起こしやすくなりますが30代から増え始め決してお年寄りだけの症状ではありません。
女性の場合4人に4人、出産経験者では4割が尿もれの経験者と言われています。尿もれが気になって旅行やスポーツなどの活動が制限されたり消極的になって精神的に落ち込むこともあります。
尿もれが日常生活に支障をきたしているにもかかわらず病気と捉えて医療機関できちんと治療を受けている人は3~6%にすぎません。恥ずかしいから人に言えない、歳だからしかたない、あるいは治らないものと諦めている人が多いのです。
ほとんどの症状は治せます
尿もれは約80%が治せる、またはコントロール出来ると言われています。症状の種類や進み方どれくらい治したいかという気持ちによって治療法もいろいろ選べます。症状が軽ければ自分で骨盤の筋肉を鍛錬する方法も有用です。
パッドをつけず着るものの制約もなく煩わしさから開放されて毎日のクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高めるために尿もれについて正しく理解してください。そして専門医に相談し、自分の尿もれのタイプに合った治療を考えましょう。
女性に多い腹圧性尿失禁
女性の尿もれの約7割は、腹圧性尿失禁といわれています
せきやクシャミをした拍子に、あるいはテニスでボールを打つ時、ちょっと尿がもれる。さらには階段の昇り降りや重い物を持つ・走るといった日常の動作でお腹に力が入った時に尿もれをおこした経験がありませんか。
このような症状を「腹圧性尿失禁」といいます。骨盤底の筋肉がゆるんでくると、膀胱や尿道が下に下がり、その結果、腹圧がかかると尿もれをおこします。女性の尿もれの約7割はこの「腹圧性尿失禁」と言われています。
骨盤底筋がゆるむと
骨盤底筋とは、骨盤の底で膀胱や子宮、直腸などが下がらないように支えている筋肉群です
骨盤底筋がゆるんで収縮する力が弱まると、尿道や膣が十分に締まらなくなってしまいます。だから、咳やくしゃみ、運動などでお腹に力がかかると、尿が漏れてしまうのです。
特に女性の場合、骨盤底筋のゆるみが腹圧性尿失禁の原因になることが多いようです。ゆるんだ骨盤底筋をきたえて、尿失禁を改善しましょう。