【腸活】知っておくべき「腸内細菌」の働きを紹介

知っておくべき「腸内細菌」

腸内環境を整え、便秘の解消などが期待できる「腸活」

そのカギとなるのは、腸内に住む「腸内細菌」です。

 

腸活はいいって聞くけど、「腸内細菌って何?」「菌が関係しているってどういうこと?」と思った方は必見です。

 

人間の腸内には、1,000種類以上の細菌が生息しています。そのうち、250種類ほどが解明されていますが、実はまだまだ未知数の分野です。

 

今回は、現時点で判明している、もしくは考えられている「腸内細菌」の働きをご紹介します。

わたしたちの体で「こんな働きをしているのか!」と驚くことがあるかもしれません。

 

「腸内細菌」について知り、腸の働きについての知識を深めていきましょう。

 

 

働き1:腸内細菌はビタミンや酵素をつくる

腸内細菌はビタミンや酵素をつくる

腸内細菌は、一部の「ビタミン類」や、健康を保つ上で欠かせない「ホルモン」「酵素」、アンチエイジング効果が期待できる「ポリアミン」などを生成しています。

 

腸内細菌が生成する「ビタミン類」には、神経機能を正常に保つ効果が期待できる「ビタミンB1」、肌のハリやツヤ、みずみずしさを保つのに貢献する「ビタミンB6」などが挙げられます。

 

つまり、腸内細菌を元気に保つことで、肌質の改善や保持、アンチエイジングなどに繋げることができるというわけです。

 

働き2:腸内細菌は太りやすさに関係している

腸内細菌は太りやすさに関係している

腸内細菌を大きく2つに分けることができます。

その1つである「ファーミキューテス類」が多くなった場合、エネルギー摂取量が高くなり、太りやすくなると考えられています。

 

つまり、腸内細菌の種類によって、太ったりやせたりしている可能性があるということです。

 

今後、肥満に関わる腸内細菌が特定されれば、新しいダイエット法などが誕生するかもしれません。

 

働き3:腸内細菌は乳がんと深く関わっている

腸内細菌は乳がんと深く関わっている

大腸を発生源とする病気の一つに「乳がん」があります。

 

乳がんは、女性ホルモンの「エストロゲン」の影響を受けて、発生・増殖します。

腸内細菌の中には、エストロゲンを生成する菌が存在しており、その菌が活発に働くことで乳がんのリスクが高まるといわれています。

 

一方で、乳がんの予防に役立つ「エクオール」を生成する腸内細菌も存在しています。

 

働き4:腸内細菌は感情や脳の発達に影響を与えている

腸内細菌は感情や脳の発達に影響を与えている

感情は、脳内で分泌される「セロトニン」や「ドーパミン」などの神経伝達物質によって変化します。

神経伝達物質のバランスが崩れると、心の健康が保てない状態になってしまいます。

 

腸内細菌は、アミノ酸から「セロトニン」や「ドーパミン」を生成することができます。

神経伝達物質をつくるために欠かせない存在というわけです。

 

つまり、腸内細菌は、感情に影響を及ぼしているといっても過言ではありません。

 

また、子どもの脳の発達に影響する物質と、腸内細菌が関係している可能性が高いという実験結果があります。マウスを使った実験ですが、人間も同様である可能性は十分に考えられます。

 

自閉症の子供の腸内細菌を調べると、独特な腸内細菌が存在することもわかっています。

 

働き5:腸内細菌は進化する

腸内細菌は進化する

一般的に海藻類は、エネルギーに変えることができないため、ノンカロリーと言われてきました。

しかし、日本人は、腸内細菌によって海藻に含まれる多糖類を分解できることが明らかになっています。日本人の食文化と深く関係していて、海苔と一緒にはいってきた海洋細菌の遺伝子を、腸内細菌が取り込んだためと考えられています。

 

つまり、宿主によって、腸内細菌は進化している可能性があるということです。

 

まとめ

今回は、腸活のカギとなる「腸内細菌」の働きについて、ご紹介しました。

 

「腸内細菌」は、体に必要な栄養素をはじめ、病気や脳など、体の様々な場所や機能と深く関係しています。

 

まだまだ未知数で、可能性を秘めている「腸内細菌」

今後の研究で、より想像を超えるようなチカラが発見されるかもしれません。