小さな男の子を持つお母さまは、一番悩むところが多い「おちんちんのケア」。
デリケートな部分だからこそ正しい知識がないと赤くなったりとトラブルに繋がる可能性が高くなります。
今回は、毎日ケアの不安を抱える方向けに、トラブルを防ぐおちんちんのケアについて神楽岡泌尿器科が解説していきます。
現場でよく聞くお悩みについても、Q&A形式で紹介しているのでご活用ください。
現場でよく聞くQ&A!おちんちんの疑問を医師が解説
まずは、現場でよく聞く男の子を育てるお母さんのお悩みをQ&A形式で見ていきましょう。
「おむつのサイズは、赤ちゃんの体重に合わせて選びます。おむつのメーカーサイトページに何kgならこのサイズ!と記載されている会社がほとんどです。
体重以外で、一般的に判断するポイントはおむつをつけた時に、おへそが見えるかどうかが判断のポイント。おへそが見えたらサイズアップのタイミングですので参考にしてください」
おちんちんケアの基本
ここからは医学的な知見と共に、おちんちんのケアの基本的なことを説明していきます。
ケアは、毎日のお風呂やおむつ交換時に行います。お風呂では、お湯でやさしく洗います。この時の温度は通常と同じく37〜38℃でOK。
赤ちゃんの場合、肌がデリケートなため石鹸は使わない方がいいでしょう。
おむつ交換時には、汚れを拭き取る際に水分を十分に含ませたウェットティッシュやガーゼを使用し、刺激を与えないよう注意しましょう。
赤ちゃんのおちんちんを正しく理解しよう
赤ちゃんのおちんちんは、生まれたばかりの頃は包皮が亀頭を覆っており、包茎の状態が一般的です。この状態は、自然に改善されることが多く、無理に亀頭を露出させなくても大丈夫です。
赤ちゃんは肌が敏感であり、おちんちんは特に刺激に弱い部分です。おむつでかぶれたり、炎症を起こしたりトラブルが起きやすい場所でもあります。
特に子どもは「亀頭包皮炎」になりやすいため注意が必要。次の項目で解説します。
おちんちんのケアをしないと「亀頭包皮炎」になる危険がある
赤ちゃんや小学校入学前までの子どもは、しっかりとおちんちんのケアをしてあげないと「亀頭包皮炎」という病気になる危険があります。
おしっこのカス(恥垢)が溜まった状態のまま放置すると、カスに細菌がつき炎症を起こしてしまいます。炎症によって赤みや痛み、酷い時には膿が出る場合もあるので、お子さんのためにもしっかりとケアをする必要があります。
おちんちんのケアはトイレトレーニングが終わるまで続けることをおすすめしています。自分でトイレができるようになった後も、適切にケアができるようになるまでサポートしてあげましょう。
まとめ
今回はおちんちんのケアについて解説しました。特に赤ちゃんの時期は親御さんのケアが必須ですので、正しい知識で行っていきましょう。最後にポイントをまとめます。
- おちんちんのケアは毎日のお風呂やおむつ交換時に行う
- お風呂の時は37〜38℃のお湯と石鹸を使って優しく洗う
- おむつ交換時はウェットティッシュや水分を含ませたガーゼで刺激しないよう拭き取る
- おちんちんのケアは生まれてからトイレトレーニングが終わるまで続ける
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【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など