子どもがお昼寝の時間や一人で遊んでいる時に、自分の性器や身体を触っている姿を見かけて、驚いたり不安を感じたりしている親御さんも多いのではないでしょうか?
実は、このような幼児期の子どもの性器いじりには性的な目的はなく、自分の体への興味関心の表れなんです。 成長過程の一部として一般的な行為なので、ご安心くださいね。
ただ、その行為を理解してあげられずに無理にやめさせようとしてしまうと、お子さんはやってはいけないことと認識してしまい、子どものストレスにもつながりかねません。
そこで今回は、幼児期の子どもの性器いじりに対する正しい理解と、子どもの性器いじりを見かけた時の対応について解説します。
幼児期のこどもの性器いじりに性的な意味はない
まず初めに理解しておきたいことは、幼児期の子どもの性器いじりは性的な目的を持っているわけではないという点です。
幼児期に見られる自分の性器を触る行為は、特段、性的興奮などを感じるという訳ではなく、心地よさや安心感を感じることや、他人(時に親御さん)の関心を引き付ける目的で繰り返されることがあります。親御さんとしては過剰に心配する必要はありませんのでご安心ください。時期が来ると飽きて触らなくなります。
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幼児期のこどもの性器いじりを見かけた時の対応
男の子、女の子問わず、自分の体に興味を持つことはごく自然なことです。
もし、幼児期の子どもの性器いじりを見かけた時は、性のマナーを教えるきっかけにつなげるためにも、「体の大切なところだから、さわる時はきれいな手でやさしくね」や、「みんなで遊ぶ時じゃなくて、一人でいる時にしようね」と伝えてあげてください。
反対に「そんなところ触っちゃダメ!」「恥ずかしいからやめなさい!」と叱ってしまうことは、子どもに性を恥ずかしいものと認識させてしまい、性に関する何か困ったことがあった時に「親に相談してはいけない」という受け取り方にもつながってしまいます。
また、子どもが自分の性器を触っているところを、時々見かけるくらいであれば、基本的には気にしすぎず放っておくだけで問題ありません。
少し様子をみながら、触る頻度が多くなったり、機嫌が悪くなった場合は、性器にかゆいところや痛みがないか確認し、「何か嫌なことでもあった?」とさりげなく声をかけてあげましょう。
幼児期のこどもの性器いじりは、無理にやめさせる必要はありません
子どもの性器いじりは親として心配になるかもしれませんが、幼児期の子どもが自分の性器を触るのは、自分の身体を知りたいとの関心に基づくものであり、性別に関わらず自然なことで、子どもの心身の健康や発達に悪影響はありません。
子どもの性器いじりを目撃した場合は、責めたり、叱ったりせず冷静に対応してあげましょう。お外や公園の遊びに誘うなど他のことに興味をそらし、コミュニケーションやスキンシップを取ることも大切です。
幼児期の子どもの性器いじりには、性的な目的がないということを正しく理解し、無理に辞めさせるのではなく、適切な対応と性との関わり方について自然と伝えてあげましょう。
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【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など