子どもの包茎は心配無用!子どもの包茎で起こりうる治療が必要なケースとは?

「うちの子、まだ包茎だけど大丈夫かな…」と心配していませんか?

実は、多くの男の子の包茎は成長とともに自然と治ることがほとんどなんです。

ただし、子どもの包茎を放置し続けていると、排尿時のトラブルや炎症を起こす可能性もゼロではありません。

そこで今回は、子どものおしっこトラブルに詳しい神楽岡泌尿器科が、子どもの包茎について詳しく解説します。

子どもの包茎は心配しすぎなくて大丈夫

まだ小さい子どもの包茎は当たり前のことで、心配しすぎなくて大丈夫です。

生まれたばかりの赤ちゃんもみんな包茎ですし、そもそもおちんちんの先端を覆う包皮は、亀頭を保護する役割を担っているため、小さい頃の包茎はごく自然な状態なんです。

成長するにつれて包皮も少しずつ柔らかくなっていき、包皮と亀頭のくっつきは自然に剥がれてくるので、徐々に剥けやすくなっていきます。多くの場合、男の子の包茎は自然に解消されていくため、特に治療の必要もありません。

個人差はありますが、3歳頃までに包皮が剥けるようになる子が多く、10歳をすぎるあたりからほとんどの子どもが剥けるようになるため、焦らずに見守ることが大切です。

子どもの包茎で起こりうること

子どもの包茎は成長とともに自然に解消されることが多く、特に治療は必要ないと説明しましたが、包茎が原因で以下のような症状が起こりうる場合があります。

恥垢(ちこう)

子どものおちんちんの包皮の下に、脂肪の塊のようなものができることがあります。これは皮膚の新陳代謝によってできた「恥垢(ちこう)」と呼ばれる垢(あか)です。

この恥垢がついていると、親御さんが心配されることもしばしばありますが、通常この垢には細菌はついておらず、成長とともに皮が剥けて自然になくなるものなのでご安心ください。

排尿時の包皮のふくらみ

おちんちんの先端の出口が狭いと、おしっこの時に包皮におしっこがたまってふくらんだり、おしっこが細くしか出なくなることがあります。

そのため、おしっこの方向が定まらずトイレや服を汚してしまうことはありますが、包皮口が狭いこと自体で、何か健康状態に害を及ぼすような影響は起こりません。

亀頭包皮炎

おちんちんの先端が赤く腫れる「亀頭包皮炎」を起こすことがあります。おちんちんにバイ菌が入り、赤く腫れ、触らなくても痛がるようになります。

このような炎症には、短期間の抗菌薬の内服やステロイド軟膏療法でよくなります。何度も繰り返す場合を除いて包茎の治療は必要ありません。

嵌頓(かんとん)包茎には注意が必要

包茎の種類は、包皮が剥けずに尿道口を露出できない「真性包茎」と、包皮が剥けて尿道口を露出できるが完全には剥けない、または常に剥けている状態ではではない「仮性包茎」に分けられます。

このうち、包茎の状態から皮を剥いて亀頭をすべて露出させた後、包皮の狭い部分が亀頭の根元にひっかかり、元に戻せなくなった状態を「嵌頓(かんとん)包茎」と呼びます。

狭い包皮口を無理に剥こうとすると、狭い包皮口が亀頭部の根元を締めつけ、包皮が腫れ亀頭がうっ血し強い痛みを伴います。 剥いた後はすぐに皮をかぶせ、もし元に戻せず痛みがある場合は、泌尿器科をすぐに受診してください。

いつでも清潔に!子どものおちんちんケア

子供のおちんちんのケアで気をつけるべきことは、いつでもきちんと清潔に綺麗にするだけ!汚れが溜まったままでいると炎症が起きて赤くなったりするんだよ。。

外から帰ったら手を洗うのと同じように、お風呂に入ったらおちんちんを剥いて綺麗に洗うことを徹底しましょう。おトイレの後の手洗いも忘れずにね。
渋谷先生
渋谷先生

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まとめ

子どもの包茎はそこまで心配することはなく、特に治療が必要というわけではありません。成長とともに包皮は柔らかくなり、多くの男の子が自然に包茎が解消されていきます。

包茎の治療は、亀頭包皮炎を繰り返したり、無理に皮を剥こうと嵌頓(かんとん)包茎になってしまった場合など、特定の状況が生じた場合に必要となります。治療法には、ステロイド軟膏療法や手術療法があり、泌尿器科専門医の指示に従って適切な方法を選択しましょう。

子どもの包茎は個人差がありますが、小学生くらいまでの間は様子を見守ることが大切です。焦らずに適切なケアを行い、子どもの成長をサポートしてあげましょう。

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