オチンチンが痛い
男の子の包茎は親御さんの意識の違いにもよりますが心配の種ですね。オチンチンが痛いとお子さんが訴える時は亀頭包皮炎が疑われます。
包皮は亀頭を保護する目的にありますが、その中は出来るだけ雑菌の繁殖しずらい環境が理想です。入浴時に包皮を翻転させ、亀頭が露出し、その部分をシャワーでゆすいであげる程度の保清が必要ということになります。
もし雑菌が繁殖して皮膚の抵抗力を超えた場合に包皮が腫れてしまうことになるのです。
包皮が腫れてしまったり、まったく翻転できない場合はご相談をいただきたいと思います。
出来るだけお子さんが痛い、辛いと思わないうちにオチンチンの扱い方を教えることが大切です。
軟膏を使ったりしての指導でほとんどのお子さんが手術などせずに治っています。
オチンチンをいじっていたりする場合は、一時的なストレスやお母さんの気を引くための性器いじりの可能性があります。腫れや発赤などがなければ放っておいてよろしいです。
いずれ飽きてしまい、いじらなくなります。
おしっこが近い
尿が近い(頻尿)という症状は、個人差がありかなりあいまいなものです。飲水量が多ければ回数が多くなりますし、水分を控えたり汗をかいたりすれば尿の量が減って回数も少なくなります。泌尿器科的異常があるかそうでないかは、尿の量と排尿した量によります。
子供は生まれて1~2年は、膀胱が発育しておらず、尿をためておく機能が備わっていません(オムツをしています)
2歳を過ぎると排尿後我慢することができるようになり、膀胱容量が増えてきて、尿禁制が確立する(オムツがとれる)ことになります。
概算ですが、子供の時の膀胱容量は年齢x25ml程度とされています。お子さんの排尿量を調べておくと受診時の参考になります。
夜間の尿量がその膀胱容量に収まっていればオネショをすることはないことになります。
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陰嚢(タマタマ)が腫れる
排尿時に痛みを伴う場合は、感染や炎症が伴っている場合です。
陰嚢が大きくなる(片側だけが多いです)ときは精巣を包んでいる空間に体内の水分がたまったものがほとんどです。(陰嚢水腫)
小さいときは腹腔からの交通性のものが多いですが、この場合は圧迫で軽快します。
非交通性のものは圧迫では消失しませんが、精巣の発育に左右差がなければ経過を見ていただいてよろしいです。ほとんどが小学生のうちに自然消失します。
増大傾向が強かったり、精巣の発育に左右差がある場合には、陰嚢穿刺あるいは根治手術を行うことがあります。