子どもの性教育はいつから行うべき?年齢別に性教育の伝え方を解説します

子どもへの性教育は、子どもが自分自身のからだを理解し、健全な人間関係を築いていくためにも大切な教育の一つです。

しかし、どれだけ親が介入していいものなのか、性教育に関してはどこまで教えたらいいのかわからない親御さんも多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、子どもへの性教育に対する基本的な考え方から、年齢別の性教育の伝え方についてわかりやすく解説していきます。

子どもへの性教育に対する基本的な考え方

性教育と聞くと、大人の性行為などを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、子どもへの性教育の場合、性的なこと以外にも、体のことや、健康、安全に関することも含まれます。

基本的な考え方としては、親から子どもに一方的にきっちりと教えこまなきゃと構えるのではなく、普段の日常で何気ない会話から、自然と性教育につながる会話ができる関係性を築いておくことが重要です。

例えば、子どもがまだ小さい時には、おむつを変える時に「きれいになってさっぱりしたね」などの清潔のケアに対する言葉がけや、トイレトレーニングやお風呂に一緒に入る時は、男の子・女の子の体の違いについて話すなど、コミュニケーションを取れる場面は幅広くあります。

さらに、子どもとの会話の中で性に関することについては、常にオープンでいることも大切です。テレビをみながら「これやったほうが良いね」とか「これは良くないね」など、良い悪いを一緒に判断できるように、子どもから性に関することを直接聞かれた時も、包み隠さず答えられる関係性が理想的と言えるでしょう。

【年齢別】子どもへの性教育の伝え方

性教育は、一度にすべてを教えるのではなく、子どもの成長に合わせて段階的に進めることが大切です。以下では、年齢ごとに適した性教育の伝え方をご紹介します。

2~3歳の性教育:からだの正しい名前を覚える

この年齢になると、子どもたちは言葉を覚え始め、自分のからだについての興味を持ち始めます。まずは、からだの各部分の正しい名前を教えてあげることが大切です。

例えば、からだの特徴を説明する絵本を一緒に読むことで、子どもは楽しく学びながら、自然とからだの名前を覚えることができます。絵本による視覚的な補助も加わることで、理解もより深まりやすくなります。

3~5歳の性教育:プライベートゾーンの大切さを伝える

3歳から5歳になると、子どもたちは自分のからだに対する認識が深まり、プライベートゾーンについて教えるのに良い時期です。

プライベートゾーンとは、口や胸、性器やお尻の「他の人が勝手に見たり触ったりしてはいけない場所」のことです。「水着で隠れる部分はからだの大切な部分だよ」というように、分かりやすく伝えてあげましょう。

また、この年齢では、子どもが自分の性器に興味を持ち、よく触ることがあります。これは自然な行動であり、無理にやめさせる必要はありませんが、公共の場での振る舞い方については優しく説明してあげましょう。

「他の人がいるところでは触らないようにしようね」と伝え、子どもが安心して理解できるように導いてあげてください。無理に抑制しようとすると、かえって子どもが罪悪感を抱いてしまうこともあるので注意しましょう。

関連記事

6~10歳の性教育:性に関する正しい知識を身につける

小学校に入る頃から、子どもたちはより具体的な性に関する知識を学ぶ準備が整ってきます。性教育の範囲を広げ、妊娠や出産、月経などの基本的な生理現象についても教えてあげましょう。これにより、子どもたちは自分のからだの変化や他の子との違いを徐々に理解していきます。

さらにこの時期は、小学校でも性教育について学ぶ機会も増え、親とのオープンなコミュニケーションが特に重要な時期です。子どもの性に関する素朴な疑問に対しても恥ずかしがらずに正直に答えてあげましょう。

まとめ

子どもへの性教育は、年齢に応じて段階的に進めることが肝心です。一方的にきっちりと教えこまなきゃと構える必要はありません。

2~3歳ではからだの正しい名前を一緒に覚え、3~5歳ではプライベートゾーンの大切さを伝えてあげましょう。

さらに、6~10歳では性に関する正しい知識を身につけることが重要です。子どものペースに合わせてオープンで正直なコミュニケーションを心がけ、普段の日常で何気ない会話から、性に関することも素直に答えられる関係性を築いておくことが理想です。

関連記事