前立腺肥大症の症状にお悩みの方の中には、薬の処方だけでは効果が得られず、手術を検討されている方もいるのではないでしょうか?
手術となると気になるのが費用面ですよね。前立腺肥大症の手術は、入院をして手術を受ける場合と、病院によっては日帰り手術が可能な病院もあります。
今回の記事では、前立腺肥大症の手術にかかる費用について、入院と日帰り手術でどのように変わるのか、そして手術を受けるなら知っておきたい「高額療養費制度」に関する情報も詳しく解説していきます。
さらに、当院「神楽岡泌尿器科」で行っている「日帰りHoLEP手術」の費用についても説明しているので、ぜひ今後の手術の参考にご活用ください。
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など
前立腺肥大症の手術の費用は入院よりも日帰り手術の方が割安
前立腺肥大症の手術を入院して受ける場合は、通常、医療費に入院費、食事代、差額ベッド代などが付加されているため、入院して前立腺の手術をすると「約50万〜60万円」の費用がかかると考えてください。
一方で、日帰り手術の場合は、入院にかかる費用がなく割安なため、医療費の負担を軽くすることができます。入院を伴う手術の費用と比べると約半分の医療費で済みます。
入院、日帰り手術ともに、そのうちの1割〜3割を患者様にご負担いただくということになります。
また、病院によって入院の有無や、手術内容は異なりますが、代表的な前立腺肥大症の手術として以下の3つの手術があります。
- 経尿道的前立腺切除術(TURP):内視鏡を使用して前立腺組織を削り取る手術。前立腺内部の圧迫が緩和され、尿の通りを改善します。
- 経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP):尿道から内視鏡を挿入し、肥大した前立腺の腺腫をレーザーを使用して被膜から剥離して核出する手術。従来の経尿道的切除術(TURP)と比べ、大きい腺腫でも確実に核出することが可能であり、出血も少なく体に優しい手術です。
- グリーンライトレーザー手術(PVP):グリーンライトレーザー手術は、特殊なレーザーを使用して前立腺組織を蒸散させることにより尿の通りを改善します。
当院では、患者様の身体的・時間的な制約を少なくするため、経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)の日帰り手術を行っています。
神楽岡泌尿器科の日帰り前立腺肥大手術「HoLEP」の費用
HoLEPの費用については、保険適用となり、以下のような費用になります。
- 3割負担:約9万円
- 1割負担:約3万円
元々の治療費が約30万円であり、保険適用により安くなります。また、外来手術であるため後述する「高度医療費制度」を利用しやすい点もメリットです。
入院で前立腺肥大症の手術をする時に比べて、10万円以上安くなるケースも多々あります。
体への負担が少なく、比較的安価に受けられる手術であるため尿のキレが悪い、残尿感があるといった前立腺肥大症の悩みがある方が多く受けられている手術です。
神楽岡泌尿器科の手術費用の支払い方法:現金のみ
手術終了後、帰宅前に現金のみの支払いをお願いしています。
しかし、3万円〜9万円と料金が高額になるため、後日まとめてのお支払いもOK。お会計時にお伝えいただければ、柔軟に対応させていただきます。
日帰りHoLEP手術については以下の記事で詳しく紹介しておりますので、一度ご覧ください。
前立腺肥大症の手術の費用に関する「高額療養費制度」について
高額療養費制度は、定められた「自己負担限度額」を上限に、一定金額以上の医療費が返ってくる制度になります。
自己負担限度額は所得により異なります。詳しくは全国健康保険協会のページにて紹介されていますので、自分の自己負担限度額がわからないという方はそちらをご覧ください。
高額な医療費を支払ったとき | こんな時に健保 | 全国健康保険協会
例を挙げると、高齢者の方であれば一般的に以下の金額が自己負担限度額になります。
- 外来受診:18,000円
- 入院治療:48,000円
約2.6倍も上限額が変わってくるため、日帰りのHoLEPを行った方が負担が少なくなります。また、入院中の食事代の一部や差額ベッド代などは高額医療制度の対象外となるため入院治療の方が費用が高くなりやすいことが特徴です。
その他の注意点としては、申請が必要なこと、後から返ってくる制度のため、一旦手元にお金が必要なことです。
まとめ
今回は前立腺肥大症の手術費用について、入院と日帰り手術の比較から、神楽岡泌尿器科の前立腺手術費用について紹介しました。
当院で行っている日帰り手術可能なHoLEPは、体への負担も少なく、患者さんにとって金銭的な負担も少ない手術になります。
高額療養費制度を上手に活用すれば、手術後の通院費用も抑えられ、交通費のみでの通院が可能になる点も大切なポイントです。
不明点や、手術が適用になるかなど不明なことがございましたら、お気軽の無料のメール相談をご利用ください。全て院長自らがチェックし、返信させていただきます。
当院「神楽岡泌尿器科」の日帰り前立腺肥大症レーザー手術(HoLEP)の手術費用に関する解説動画はこちらから
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【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など