前立腺肥大は男性であれば多くの方に見られる症状です。ですが、原因も対処法もわからないままだと不安は大きくなりますよね。
そこで今回は、多くの前立腺肥大の方を診てきた神楽岡泌尿器科が、前立腺肥大の原因や対処法についてわかりやすく解説します。
具体的に何に気をつければ良いかまで記載しておりますので、日常生活に取り入れてみてください。
よく言われる前立腺肥大症の原因
前立腺肥大症が発症するメカニズムについて、全ては解明されていません。しかし、一般的には男性ホルモンなどの性ホルモンが前立腺肥大に関与していると考えられています。
加齢とともに前立腺肥大症になる確率は上がり、ほとんどの男性がなる状態です。しかし、治療を必要としない場合も多く、症状が現れるまで気づかなったという人も少なくありません。
前輪線肥大症になりやすい人について、もう少し詳しく見ていきましょう。
前立腺肥大症になりやすい人
前立腺肥大症の多くは、加齢によるものです。つまり、高齢者であればあるほど前立腺肥大症になりやすいと言えます。
組織学的な前立腺肥大は、以下のような割合で見られます。
50代 | 30% |
60代 | 60% |
70代 | 80% |
80代 | 90% |
他にも遺伝的要因でなりやすい人や、生活習慣病(高血圧、高血糖、肥満など)の人がなりやすいとも言われています。
そのため、生活習慣を見直すことで改善することも少なくありません。記事の最後で変えるべき生活習慣を紹介するのでぜひ実践してください。
次に、渋谷先生の見解をお伝えします。ほとんどの男性に関わることですので、ご覧ください。
渋谷先生の見解!前立腺肥大症の原因とは
神楽岡泌尿器科院長の渋谷先生は、臨床で多くの患者さんを診て、多くの研究データから以下のようなことが原因の一つと言います。
「性生活が旺盛な人や、マスターベーションの回数が多い人は前立腺肥大になりやすいと考えられます。前立腺は精液を作り出す際に活動するため、その回数が多ければ多いほど肥大になりやすい。筋力トレーニングと同じです」
前立腺肥大症と診断されたら変えるべき2つの生活習慣
最後に、前立腺肥大症と診断されたら変えるべき生活習慣について見ていきましょう。
1、水分補給の量
1時間にコップ1杯(200ml)程度がおすすめです。水分の過剰摂取は夜間頻尿にも繋がってしまうので、この量を目安にしつつ、夕食後は水分を取らないことで夜中起きるリスクを下げられます。
また、コーヒーや緑茶などカフェインが含まれるものは利尿作用と覚醒効果があるため、夕方以降は控えましょう。午前中〜昼過ぎまでは飲んでも大丈夫です。
2、長時間座った姿勢を取らない・下半身を冷やさない
長時間の座った姿勢は前立腺をうっ血させ、前立腺をむくませることで排尿障害が深刻化するおそれがあります。
また、下半身の冷えも血流が悪くなることで排尿障害を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
まとめ
今回は前立腺肥大症の原因について改めて解説しました。男性であればほぼ全員がなる可能性があり、生活習慣が悪いと若い頃からなってしまうこともあります。特に生活習慣病との関連性は高いと言われていますので、適度な運動や食生活の見直しを行いましょう。
神楽岡泌尿器科では、前立腺肥大に関する記事を数多く掲載しています。あなたの悩みを解決できる記事もあるかと思いますので、ぜひご一読ください。
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【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など