尿失禁について
自分の意思とは関係なく、尿が漏れてしまうことを尿失禁といいます。くしゃみした拍子に漏れてしまうもの、トイレが間に合わずに漏れてしまうもの、何らかの病気で膀胱に尿がたまり、これが一気に溢れ出るものなどがあります。
尿失禁には、身体状態や精神状態など多くの原因により起こります。原因に即した適切な治療を受ければ治癒あるいは改善が期待できる病気です。
尿失禁は大きくは、「尿意に関係のない真性尿失禁」と「尿意に関連する仮性尿失禁」とに分けられます。真性尿失禁は、奇形などの尿路異常による尿失禁で「尿道外尿失禁」とも呼ばれます。仮性尿失禁には、腹圧性尿失禁・溢流性尿失禁・切迫性尿失禁・反射性尿失禁・機能性尿失禁 ・夜尿症があります。
尿失禁の治療
尿失禁に悩む女性は日本中で何百万人とも言われています。多くの人は骨盤底筋肉を鍛える体操やお薬でずいぶん良くなります。
程度のひどい人では膀胱と尿道の境目を特殊なテープで固定する簡単な手術で直ることが期待できます。
頻尿について
頻尿と一口に言っても、一回の量が問題ですから、排尿時に気をつけて見てください。頻尿というのは、泌尿器科のさまざまな病気と関係があることが多い症状の一つです。
一回の尿の量
一日の尿の量というのは、冬場と夏場では夏のほうが汗をかいたりするので少なくなりますが、だいたい1000cc~1500ccといわれます。普通の健康な方の場合、一回の排尿の量は200cc~300ccぐらいですから、一日の排尿数というのは、5回ぐらいになります。
7回も8回も行くというのは、すでに頻尿です。頻尿でも特に夜間頻尿はつらいものです。
膀胱にたまる尿の量
最小尿意といって、膀胱が尿意をもよおす最小の量は、100cc~150ccぐらいです。でも、われわれは実際に350cc~400ccぐらいまでは、我慢することができます。150ccで尿意を感じ始めてから、もう漏れる寸前という400ccぐらいまで我慢できるのです。
もちろん個人差はあります。150ccたまると、もう尿意を感じてトイレに行く方と、300ccまで我慢してトイレに行く方がいるとしましょう。すると、前者は、一日に10回もトイレに行くことになります。それに比べ、後者は5回ですんでしまい、前者の半分の回数ですみます。
頻尿の原因と治療
膀胱炎や過活動膀胱、尿路結石症など様々な病気の症状に、頻尿は現れます。早期の診断・治療が大切なので、頻尿の疑いのある方は、原因発見のため一度受診されることをお勧めします。
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