ご自身やご家族の健康維持に是非お役立てください。
Q1 血圧とはなんですか?
Q2 なぜ高血圧を治療しなければいけないのですか?
Q3 高血圧によって引き起こされる合併症にはどんなものがありますか?
Q4 高血圧はどうして起こるのですか?
Q5 高血圧と診断される血圧基準値はどのぐらいですか?
診察室または家庭での血圧測定値が基準値以上を持続しているとき、高血圧と診断します。
高血圧と診断するためには、時間や日を変えて何回か血圧測定をする必要があります。
※自由行動下血圧とは、普段の生活をしながら特殊な血圧測定装置により24時間にわたり測定する血圧です。自由行動下血圧には、日内(昼間、夜間)での血圧やその変動を知ることができるというメリットがありますが、血圧測定装置を1日中装着しなければならず、患者さんの負担は少なくありません。
【注意】
診察室血圧と家庭血圧、自由行動下血圧では、高血圧の基準値が違います。通常、家庭では診察室よりもリラックスした状態で血圧が測定できるので、基準値が低めに設定されています。
糖尿病や蛋白尿陽性の慢性腎臓病(CKD)などリスクが高い方は、血圧管理をもっと厳しく行う必要があり、130/80mmHg以上から高血圧治療を始める場合があります。
診察室血圧と家庭血圧
通常、診察室で血圧測定をして高血圧と診断されることが多いと思われますが、近年は家庭で測定した血圧がとても注目がされています。
なぜなら、家庭血圧は診断室血圧だけでは判断できない重要な情報をもっているからです。
家庭血圧を測定すれば診察室では見抜けない高血圧をみつけたり、
現在服用している降圧薬がきちんと効いているかを確かめることができ、
血圧管理にとても役立ちます。治療を続ける意欲も上がります。
しかし、1回の血圧値が低いからといって、自分で勝手に薬の量を変えたり、止めたりしないで下さい。
毎日出来れば朝と夜の2回自分で測定し、測定した値は全て血圧手帳などに記録しましょう。
【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など