ロコモ 予防と改善のために

将来要介護になるリスクが高い状態

ロコモとは、人間の体と行動を支える運動器(骨・筋肉・関節など)に加齢を主因とするさまざまな障害が起こり、立ち上がる・歩くなどの移動機能が低下して、将来要介護に至る可能性が高い状態を指します。実際に要介護や要支援に至る可能性が高い状態を指します。実際に要介護や要支援になった人の2割以上は、運動器の障害(骨折・転倒、関節疾患など)が主な原因となっています(平成25年国民生活基礎調査より)

※ロコモティブシンドローム(運動器症候群)

あなたのロコモ度をチェック!

次の「7つのロコチェック」に1つでも当てはまれば、ロコモになっている可能性があります。
片脚立ちで靴下がはけない
家の中でつまずいたり滑ったりする
階段を上るのに手すりが必要
家のやや重い仕事が困難(掃除機の使用など)
2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
15分くらい続けて歩けない
横断歩道を青信号で渡りきれない

1日3回のロコトレを

ロコモの予防と改善に推奨されているのが、バランス能力や下肢筋力をつける図の「ロコトレ」です。また、肥満は膝関節などの障害は促進させる可能性があるので、適性な食事量と体重コントロールを心掛けましょう。

IMG_20150930_01

知ってる?牛乳の力②

牛乳をよく飲む人ほど、骨量が多い

加齢とともに骨量が減り、骨折リスクを高める骨粗しょう症は、ロコモの状態を引き起こす代表的な運動器疾患です。とくに閉経後の女性は、骨を丈夫に保つ女性ホルモンの分泌低下から、骨量が急激に減少しやすくなります。

牛乳・乳製品は骨の材料になるカルシウムを豊富に含み、その摂取量が骨量に反映されることが各種の研究で分かっています。また、厚生労働省科学研究では、牛乳・乳製品の摂取を増やすと、中高年期女性閉経後の骨量減少が抑制されるとの検証結果が報告され
ています。

牛乳・乳製品には、筋肉の材料になるたんぱく質も豊富です。毎日コップ1~2杯を飲んで、ロコモに負けない体づくりを目指しましょう。
IMG_20150930_02
参考文献「ロコモパンフレット2014年度版」(日本整形外科学会)