糸球体腎炎
「腎炎」とも呼ばれ、若年期に多い。扁桃腺炎のあとに起こったりする。
発症年齢が高い場合は、慢性化しやすいので要注意。
腎盂腎炎
尿道や膀胱に生じた感染が、腎盂(腎臓と尿管の接続部〕、さらには腎組織へと広がった状態。
しばしば敗血症などの合併症を引き起こすため、ただちに抗生物質の治療を行う。
尿路の通過障害がある場合は、その解除が必要となる。
腎不全
腎機能が正常値の50パーセントを下回った状態。
進行すると腎臓の調節機能が失われるが、正常値の10パーセントを下回ると人工透析が必要となる。
人工透析の技術は進んでおり、長期間の通院、社会復帰が可能になっている。
腎結石
女性よりも男性に多く見られ、30-50歳代がピーク。痛みや不快感といった自覚症状のない場合もある。
結石が1cm以上の場合、あるいは尿路の通過障害の原因となれば外科的な治療対象となる。
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【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など