これまで、「過活動膀胱」がどのような病気で、どんな検査を受けるのかをご紹介してきました。下記はその一覧です。
- 1. トイレが近い原因は過活動膀胱の可能性があります
- 2. トイレが近い原因となる「過活動膀胱」の症状
- 3. 10人に1人が「トイレが近い」症状を経験しています
- 4. 過活動膀胱は膀胱の異常な働きによって起こる病気です
- 5. 泌尿器科では病状を知るために問診・検査が行われます
今回は、「過活動膀胱」の主な治療法についてご紹介いたします。
過活動膀胱の治療には主に、「薬による治療法」と薬を使わない「電気刺激治療」や「行動療法」といった治療法があります。
過活動膀胱の主な治療法
薬による治療
過活動膀胱では、内服薬による治療を行うのが一般的です。
また、薬物療法は症状を軽減させる対症療法となります。治療を始める前に、医師からよく説明を受け、病気と今後の治療について十分に理解を深めておきましょう。
電気刺激治療
薬で効果が出ないときに行う治療です。電気や磁気で刺激を与えて、骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経のはたらきを調整します。また、この治療は過活動膀胱だけでなく、腹圧性尿失禁にも効果があると言われています。
行動療法
薬の服用とあわせて行うことが勧められる「膀胱訓練」、「骨盤底筋体操」。これらのトレーニングを行うことで機能の弱まった膀胱や骨盤底筋を鍛えます。これにより、尿トラブルの症状を軽くすることができます。
治療を続けることで症状は軽くなります
上記に紹介した、薬による治療と膀胱訓練や骨盤底筋訓練などを続けることで、多くの方は症状が軽くなります。
「歳のせい」とあきらめず、ひとりで悩まずに早めに医師に相談しましょう!
次回は、ふだんの生活の中でできるトレーニング方法をご紹介したいと思います。
ひとりで悩まずに、お気軽にご相談ください
「トイレが近い」ことは病気の可能性があり、医師に相談し、治療することで、症状がよくなった方もいらっしゃいます。
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【監修者】神楽岡泌尿器科 院長「渋谷 秋彦」
札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など